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2012年8月24日認知症医療

認知症の予防(その3)

 最近の老年精神医学雑誌に、大阪大学精神科の武田雅俊教授らが多くの論文から抽出した結果を「認知症の予防」というタイトルで総説にまとめたものが載っていました。その中から「アルツハイマー病の危険因子と防御因子」という表を紹介します(老年精神医学雑誌23:863-870 (2012))。

危険因子を避けて、防御因子を増やすことが認知症の予防になります。防御因子はやり方があり、やり過ぎもよくないので、疑問点など詳しくは担当医に尋ねてください。

「アルツハイマー病の危険因子と防御因子」 

危険因子 防御因子
糖尿病 高い教育歴
高血圧症 刺激的な仕事
高脂血症 精神機能を活性化させる趣味
肥満 脳トレーニング
うつ病 社会的交流
不活発 有酸素運動
喫煙 散歩
高ホモシステイン血症 指先の運動
  昼寝
  地中海食などの食事スタイル
  カロリー制限
  ポリフェノール
  不飽和脂肪酸(ω6、ω3)

医局Y.M

認知症の予防(その1)から読む
認知症の予防(その4)に続く

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