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2012年9月6日認知症医療

認知症の予防(その7)

認知症の予防(その6)の続きです。

ー具体的にどのような日常生活を送るべきかー

 食生活では「果物と野菜を多く摂る」「緑黄色野菜」「地中海食」「ポリフェノール」「不飽和脂肪酸(ω6、ω3)」「カロリー制限」といった項目が勧められています。

 これらをまとめると、
果物と野菜を多く摂る、緑黄色野菜を忘れずに。
たんぱく質は牛肉を控えめにして魚を多く摂る。
豆類、大豆も多く摂るよう心がける。
油はオリーブオイル、ごま油、高リノール紅花油などが良い。
バランス良く、適量を摂ることが大事。
となります。
 「高血圧症を避ける」ためには塩分を控えめにすることが必要です。日本の伝統的な和食で塩分を控えめにするといいと思います。

 さらに社会的な動物である人間は社会的なつながりも大切です。
「社会的な交流を持つ」
「知的に良い刺激的のある活動」
「精神機能を活性化させる趣味」
こうしたことを心がけて、家に閉じこもることがないように気をつけましょう。

 現役時代には「刺激的な仕事」に就いていた方も退職したとたんに何もやることがなくなって途方に暮れてしまうことがあります。こうしたことのないように、現役時代から地域での活動に参加したり、趣味を持ったりしましょう。
 自分より若い人とお付き合いすることも重要です。自分と同世代の友人のみだと自分が一人だけ長生きしてしまうと・・・。ご想像の通りの結果になります。

「意欲がない」
「外に出たくない」
「人と話したくない」
といった精神状態は、うつ病の可能性があります。医師の診察を受けましょう。興味や好奇心を失わず、日々前向きに生活する。精神的に健康であることが重要です。

医局Y.M

認知症の予防(その1)から読む
認知症の予防(その8)に続く
 

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