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2012年10月29日勉強会認知症医療

第31回日本認知症学会学術集会

 第31回日本認知症学会学術集会(於:つくば国際会議場、会期:2012年10月26日~10月28日)に参加してきました。秋葉原から「つくばエクスプレス」に乗り、快速の場合だと45分でつくば駅に到着します。高速鉄道ですね。便利になりました。

日本認知症学会.jpg

 今回は教育講演や教育セミナーを中心に出席しました。シヌクレイノパチーやタウオパチーといった用語、認知症に関する分子生物学関係の理解が深まりました。

 なんと言っても注目されたのは、あの山中伸弥教授が所長をされている京都大学iPS細胞研究所の准教授、井上治久先生の「iPS細胞作製技術を用いた認知症研究」という発表でした。会場のホールは立ち見も出て入れなくなり、会場外には大きなモニターが設置され、会場外でも椅子席はいっぱいで立ち見もでた程の大人気でした。

 井上准教授によれば、現在できることは「ヒトの血液中の細胞からiPS細胞を作製し、神経細胞に分化するように誘導し、ヒトの脳神経の細胞を作製すること」だそうです。この脳神経の細胞は患者様の分身であり、この細胞を使って様々な研究を行っているそうです。我々治療者、患者様、御家族様が期待する「iPS細胞を用いた認知症の治療」まではまだ道は遠いようです。予算と人材を集中させて、この分野の研究を迅速に強力に進めて欲しいものです。

医局Y.M.
 

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