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2012年10月29日勉強会

「認知症の人に学び、ともに歩む」 クリスティーン・ブライデン来日講演,他。

 10月28日(日)に東京TFTホールで行われた、「認知症の人に学び、ともに歩む」~クリスティーン・ブライデン来日講演&リレートーク~ に参加しました。

クリスティーンブライデン来日講演2012.JPG

 オーストラリア在住のブライデンさん。アルツハイマー型認知症を発症し十数年余り経過していますが、発症後に再婚され、ご夫婦で協力し合いながら活き活きと生活をされて居られるそうです。認知症は記憶障害だけでは無く、色々な認知に障害が生じて床の模様でも凹凸に見え転倒された事もあるそうです。自身の体験談をとても分かり易く伝えて下さいました。

 その他にも男性3名による認知症になって繋がった縁 「男3人仲間」の皆さん、「ぼやき・つぶやき・元気になる会」の皆さんのお話を、談話会形式で楽しく聞かせて頂きました。

 共通の話題で上がったものは、「認知症だから何も出来ないでは無い」と言うことでした。「まだまだ自身で出来る事は沢山ある。そりゃ~時間はかかることもあるかもしれない。でも自分でしたいのにあれこれ手を出され頭にくる事もある」と話されていました。我々も業務の中で「つい」手を出してしまう事が多々あり、相手の立場に立って考える、見直す良い機会になりました。

 認知症の方ご本人の声を公の場で聴ける機会は少ないと思います。臨床においても、患者様が職員を気遣い本音が言えない事も多々あると思います。このような貴重な体験談を通じ、我々臨床に携わる者も対象者が考え感じている事を察して行動し、支援する者・される者の関係ではなく、共に歩んで行くパートナーでありたいと強く感じました。
 

作業療法科 S.K , M.Y, M.H

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