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2014年9月13日認知症医療

精神科薬物療法研修会 -その2-

精神科薬物療法研修会 -その1- の続きです。

今年の診療報酬改定で、多剤投与に対して処方料・処方せん料等を減算することになりました。

この減算によって向精神薬の多剤投与を減らそうという計画です。

来月から減算が実施されるのですが、
臨床の現場では多剤投与をせざるを得ない状況もあるため、
日本精神神経学会精神科専門医であり、
かつ薬物療法にかかわる一定の研修を受けた精神科医が処方する場合は
減算の除外要件とすることも決まりました。
ただし、多剤投与できるのは抗うつ薬と、抗精神病薬のみで、抗不安薬と睡眠薬はできません。
抗不安薬と睡眠薬は2種類以下にしないと減算の対象となります。
 
今年の6月1日から6月30日の1ヶ月間の私の外来担当日に受診した外来患者様の外来カルテを確認して、
私が処方した向精神薬をすべて調べましたが、多剤投与をしていた症例は一例もありませんでした。
今後も単剤処方主義でいきたいと思っています。
向精神薬はフリカケや七味唐辛子とは違い、色々混ぜるとおいしくなるものではありませんから。
医局Y.M 
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