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2014年9月23日認知症医療

平成25年簡易生命表について -その2-

その1のつづき

そこで「平成25年簡易生命表(男)」の登場です。

実は平均寿命というのは、0歳の赤ちゃんの平均余命です。

平成25年の0歳の赤ちゃんがあと何年生きられるか、という平均余命が、

男性が80.21年、女性が86.61年でした。

78歳男性の平均余命は2年ではなく、もっと長いのです。

 

(その1の78歳男性患者様との診療のつづき)

私「確かに男性の平均寿命は80歳なのですが、

   この表によると、今78歳の男性の平均余命は9.79年、

   あと約10年間生きられることになりますよ」

 

患者様「えー、あと10年もあるの。長いなあ。」

 

私「まだ10年もあるのですから、これから足が弱って車椅子生活にならないように、

   運動教室に通ったほうがいいですよ。

   この教室は運動のあと、マッサージもしてくれますよ。」

 

患者様の奥様「あなた、見学だけでも一緒に行ってみましょうよ」

 

患者様「そうだなあ。」

 

こんな感じで使いました。

また以前90歳の女性の患者様が

「私はもう90だし、明日どうなるかも分からないから、

   大好きな猫ちゃんはもう飼えないの」

と落ち込んだ様子でした。

そこで、「平成25年簡易生命表(女)」を見せて、

「この表によると、今90歳の女性は5.53年、あと5年半は生きられることになりますよ。

   猫ちゃんもまだ飼えますよ。大丈夫ですよ。」とアドバスしました。その3へ続く

医局Y.M

 

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